dandelion-hill

タンポポの綿毛に息を吹きかけて 誰かに届けと書いてます

川柳作った! 転がり込む文机一つ・・・

 

文机というとどんなものを想像しますか?
椅子に座って使うような机じゃなく、
畳や床に直に座って使う机のことだと思ってます。

 

最近はなかなか見ることがないです。
昔は書き物をする際によく使われたのでしょう。
そんな文机に個人的な感傷があって・・・

 

子供の頃うちにあったのは、
そんなに大きなものじゃなくて、
胡座をかいた場合、膝が中にはいらなかったのではなかったかと、
思うほどの小ささだったように思う。
小さな引き出しも付いていて、重厚ではないけどしっかりした作りだった。

 

その文机が、何故か押入れの中に置いてあって、
座布団を置く台になっていた。
今やもう不要になって別の使い道として居場所を見つけたのだろう。

 

その文机、ある時母がポツリとつぶやいた。
お父さんが持ってきたのは、この文机一つだった、
と言ったのだろうか、
残っているのがこの文机一つ、
と言ったのか、
どっちだったか今はもうはっきり記憶にない。

 

だけど、それからその文机を見る目が変わった。
いつまでも残さねば、
何故か幼心にそう思った。

 

大人になっていつの間にか消えてなくなった文机だが、
文机と聞けば、いまだにあの頃の情景が浮かぶ。
間取りまで鮮明に。

 

わたしにとっては文机は、
父そのものと言っても過言じゃないのです。

 

タイトルの句、わたしの感傷が伝わればと、
長々と書いてしまいました。

 

では自作川柳の紹介です。

クラスではお互いツンを演じてる

お題 「ほの字」

若作りしても顔パスシニア割

お題 「シニア」

立つ煙ほの字に見えて恋の予感

お題 「ほの字」

別腹がスイーツ欲しいと口を開け

お題 「オバタリアン

年寄りが夏の避暑地にたむろする

お題 「図書館」

薄情なくせして厚い面の皮

お題 「じわる」

額縁の裏にはなにかありがちで

お題 「財産」

デパ地下の試食巡りが生きがいに

お題 「オバタリアン

転がり込む文机一つ四畳半

お題 「財産」

爺ちゃんの一つ覚えの浪花節

お題 「風呂」

「まだ若い」言われていたのは遠い過去

お題 「中年」

週三度貧困調査で出会い系

お題 「研究」

自分でももうよくわからんしきい値

お題 「余裕のよっちゃん

目を見れば泳いでんじゃんそのセリフ

お題 「余裕のよっちゃん

美女に足踏まれたときのオレの顔

お題 「余裕のよっちゃん

読ませたい彼に恋愛ハウツー本

お題 「本」 ナイス!いただきました。

本読めば眠剤より効く不眠症

お題 「本」

抱きしめたい老いても凛と立つ母を

お題 「凛々しい」

砂嵐夜通し見つめる日もあるさ

お題 「テレビ」

貧乏をわびさびというその心

お題 「佗しい」

口寂しい自分の姿こそ侘びし

お題 「佗しい」

あの娘この娘マンダラチャートはほほほのほ

お題 「ほの字」

一言も喋らず過ぎる土日かな

お題 「人恋しい」

独居老話し相手はテレビだけ

お題 「テレビ」

エレガント中年太りでエレファント

お題 「エレガント」 ナイス!いただきました。

誰とでも話しかけるの見習いたい

お題 「オバタリアン

今夜またデュエットしたくてゆく酒場

お題 「人恋しい」

切り札に出された昔のラブレター

お題 「手紙」

見ないのはあの娘が眩しすぎるから

お題 「ほの字」

お似合いと言われてうつむく青い春

お題 「ほの字」

 

はい、今回はこんな感じです。
なんかパッとしませんね。
キラリと光るのがないです。
まぁいつものことですけど。
自己満足の世界ですから、
気にすることもないか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
またのお越しをお待ちしてます。

 

なお、掲載の自作川柳は、
すべて川柳投稿サイトまるせんに投稿したものです。
興味があれば行ってみてください。

 


以下は時々載せる定型文。
わたしはこのまるせんに投句してるわけですが、
自作川柳とはいえ著作権はサイト側にあるそうなのですが、
以前自作川柳を自ブログで紹介することについて問い合わせたところ、
問題ない、というか宣伝になるので大いにやれとの旨の言質は
遥か以前に取ってあることを付け加えておきます。

 

 

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