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タンポポの綿毛に息を吹きかけて 誰かに届けと書いてます

吾亦紅 すぎもとまさと

あなたに あなたに謝りたくて

仕事に名を借りた ご無沙汰 

 

 私の人生の中で、なにが一番悔いが残る事かと自問すれば、

このことしかない。

 

ガンの苦痛にもがき、耐える母は、どんなに心細い思いでいただろう。

もっともっとそばにいてやればよかった。

むくむ足を、もっともっとさすってやればよかった。

 

 

 

ほんとうに御免な、母よ。

 

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吾亦紅(われもこう)という花がどんな花なのか、

全然知らないのだが、

先月の話になるかな、倅と一緒に、

墓参りにいってきた。

山の中にある大きな霊園で、

車を停めて少し歩く道の、

片側が土手のように斜面になってるんだが、

その芝生の土手に、無数のタンポポが生えていた。

茎がみんな細くてひょろ長かったが、

あれは在来種だろうか。

ハンドルネームから察する人もいるだろうが、

わたしにはタンポポに多少の思い入れがある。

いつ踏まれて潰れてしまうかもしれない儚さ、

人に注目される華やかさもない。

それでもしっかり子孫は残してる。

残し続けている。

人が生きる意味、何故俺は生まれたか、なにをすれば良いのか、

タンポポを見ていると、そんな哲学的なことを考えてしまう。

 

 

吾亦紅は、今度また、調べよう。

余談だが、墓参りの線香はただでさえ火がつけ難い。

あの太い茶色の束になったやつ。

おろしが吹けばなおさらだ。

マッチじゃ無理だ。

 

 

 

墓参りとは、単なる自己満足かもしれない。

でもやっぱり、

あなたに あなたに謝りたくて

行くだろう。

 

 

 

 

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