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タンポポの綿毛に息を吹きかけて 誰かに届けと書いてます

竈門炭治郎のうた

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鬼滅の刃が世間で大人気の様子。
漫画もアニメも、映画も見てないわたしだが、
君の名は。にもアナ雪にも大して食指が動かなかったのに、
これだけは興味を惹かれて色々ネットで情報を漁った。

週刊少年ジャンプに2016年11号より連載が開始された漫画。
テレビアニメにもなり今回映画にもなった。
大正時代を舞台に主人公竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、
鬼になってしまった妹禰豆子(ねずこ)を人間に戻す方法を求めて、
鬼と熾烈な戦いを繰り広げるといったような内容。

最早一大社会現象と言ってもいいくらいのこの鬼滅の刃だが、
このブログでは内容はおいといて、
関連する曲について想うところを書き残しておこうかと思う。

関連する曲と言っても、
わたしが一番心に響いたのは、
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の主題歌である「炎」よりも、
テレビアニメ「鬼滅の刃」のオープニング曲の「紅蓮華」よりも、
テレビアニメ「鬼滅の刃」の第19話「ヒノカミ」挿入歌である、
「竈門炭治郎のうた」だ。
この曲について書いてゆく。

心打たれた。
アニメの19話で、炭治郎が鬼と戦うクライマックスシーンで流れていて、
誰もが涙する場面だ。
この19話が神回と言われているようだ。
このシーンとこの曲が、見事に合っている。
炭治郎と禰豆子が力を合わせて敵に立ち向かう場面とそして、
愛する人や父母や子、兄弟、家族への、
人間が持つ普遍的な愛、
これをだれも侵すことは許されない。
それを何者に対してもなにがあろうとも守るんだという悲壮な決意。
たとえ自分が犠牲になっても。
絶望を断って前を見て進むのだという決意。
たとえどんなに巨大な敵であっても。
そんなこの曲の歌詞が、
見事にシンクロして心が揺さぶられる。

一部抜粋引用。
失っても 失っても 生きていくしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある
我に課す 一択の
運命と 覚悟する
泥を舐め 足掻いても
どんなに悔しくても
前へ 前へ 向かえ 絶望断ち
傷ついても 傷ついても 立ち上がるしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある
守るものがある
歌詞を目で追うだけで涙があふれる。
視聴するときは是非歌詞全文を見ながら視聴することをお勧めする。
そのほうが感動も深まる。
どんな歌にも言えることだが。

「どんなにうちのめされても 守るものがある」
壮絶なまでの覚悟を感じる。
「前へ 前へ 向かえ 絶望断ち」
もう後ろは振り向かない、
前だけ見つめて進むんだ、
そんな決意が感じられる。
わたしだけだろうか。
特攻で散っていった人たちのこととだぶるのは。

さて、先に上げた動画はオリジナルですが、
カヴァーもあれこれと聴いた。
歌詞にある「絶望を 断ち」の部分、
これはわたしの個人的な想いなのだが、
「絶望を」と「断ち」の間にはやはり区切りが必要だと思う。
絶望を断つのだから、
僅かでも間を空けて、そして力強く「断ち」と続けてほしい。
それでこそ決意の程がどれほどものなのかがよく伝わると思う。
そういう意味で、
わたしが気に入ったカヴァーはこれです。


この人は韓国の方のようですが、
日本語を喋れるんじゃないだろうか。
少なくとも歌詞をよく研究して理解した上で歌っていると思う。
感情の表し方が、この歌のテーマによくあっている。
自分で解釈した歌詞の意味を、
顔の表情や仕草で過剰に装飾することなく、
素直に滲み出てくる感情で表現していると言えるのではないだろうか。
こういうのがわたしは好きだ。
というよりこの歌によく合っている。
動きの少ない感情表現でも、
しっかりと歌詞のテーマを捉えて、
見事に表現している。
「絶望を 断ち」の部分も不満はない。

ということで、
カヴァーを聴いた中では、わたしのお気に入りです。
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