長女と水泳のはなしで大笑いした時のはなしです。
別れた嫁の家へご飯食べに行ったある日のこと。
ダイニングのテーブルに目薬が置いてあった。
それまでに見ないものだったので訊いてみた。
長女が目を患って眼科に掛かってるそうだ。
週に何回かプールに通っているのでその加減だろう。
で、会話は自然と水泳の話しに。
「頑張ってるな!」
と言うと、それには答えず、
いや、答えてるのかもしれないが、
オリンピックに出るのが目標だと唐突に言い出した。
この時点でわたしはもう半笑いなのだが、
当人はニコニコして目を輝かせて身を乗り出して言う。
どこまで本気なのか判断がつかない。
で、何メートル泳げるのか訊いてみた。
10数メートルだと言う。
もうずっこけそうになったが、
「そんなんでオリンピックは無理やろ」
というツッコミは流石に言えなかった。
長女は車椅子生活だ。
リハビリにプールに通っている。
如何に泳ぐことが楽しみであるのか、
技術的に克服すべき課題とか、
楽しそうに話してくる。
今の目標は25メートルで、次は50メートル、
そしていずれはオリンピックに出るのだと、
嬉々として訴えてくる。
どこまで本気なのかわからないまま、
激励の言葉を伝えて、
その後、
「ところで、オリンピックの水泳に、50メートルの種目、あったか?」
とつぶやくと、
長女爆笑。
続けて、
「25メートルはもっとないわな」
と言うと、長女畳み掛けて大爆笑。
こっちもつられて大爆笑。
涙が出るほど大笑いした。
涙が出るほど。
明るい家族である。
長女が確か一年くらい前に書いた絵。
絶対達成 !! 25メートル と書いてある。
しっかりと目標を持っている。