自炊の虚無感 - dandelion-hill

自炊の話なのですが、本をデジタルデータに吸い出す、自分で吸い出す、略して自炊、の話ではありませんのですけれども、そういえば昔長男の部屋に、裁断機があったな。こんなもので何をするのかと疑問だったけど、自炊してたのだ。リタイヤしてからの一人暮らし、外食ばかりではカネがかかる。夕食はできるだけ自炊してます。最近、いや、最近でもないが、自分で作った夕食を食べ終えたとき、やたら虚しさを覚える。作る時間と、食べる時間の差が、大きすぎるからなのです。苦労して作ったのに、食べるのはあっという間。生きるために食べる。食べるために作る。そんな事はわかっているのだが、そのわかりきっていることが、時々無意味に思えてくる。生きる意味さえわからなくなってくる。オレは何をやっているのか？５分で済む夕食を、なんで30分も1時間も掛けて作ってるんだ？もう食事というものが、単に動物としての摂食行動でしかなくなってしまっている。そう考えてしまって、いつも虚無感に襲われるのです。しかし幸いなことに、すぐにそれを打ち消す精神作用が働いているので、今のところはそんなに深く悩んでるわけでも無いのですが。訂正しなければ。冒頭、リタイヤしてからの一人暮らし、と書きましたが、一人暮らしはもっと前からのことでした。